2012年9月28日金曜日

日常に捧げた若き日の小さな誓い。



昨日もご注文のオーダーケーキを作っていました。

一年を通して、四季折々の花をケーキに飾ります。庭先で母が咲かせる花たちは、自然美に溢れ、イマジネーションをかき立てます。

私は小学1年生の頃から、中休みしながら20代前半まで いけばな を習っていました。
池坊でしたが、先生はとても自由な感性の持ち主でした。京都の寺院にいけにいかれるほどの立派な方でした。しかし、若い者の発想の転換、個の感性を大事にしていました。
花が、「ここをみて」という顔をみつけてあげなさい。
そんなことを言われたのを記憶しています。発表会では、大きなスペースを使い、毎回趣向を凝らしました。(懐かしい)
以来、いまでも花を飾る。生ける。顔をみて話し、いかす、、、
花をみつめる感覚から派生したものは、表現の自由として確かに私の奥深くに根付いています。

気がつくと、いつしか志しはファッション界の華やかな世界へ。熱い思いは募り募り一直線でした。


時は巡り、ある時、考えました。
考えざるを得ない出来事によって。

「明日、死ぬなら何をする?」

あまりにもこのストイックで究極的な問い。

自問自答を繰り返します。

答えは強烈に私の前に現れました。


「私の周りにいてくれる人たちの笑顔をみたい。日常の中で、もっとそばで、一緒に感動していたい!」



そして、お菓子と師に出会うことになるのです。(長くなりました。)


決して派手なことではなく、日常の小さな微笑ましい時間に寄り添いたい。花は、心です。心を添えて贈りたい。


あなたの笑顔を、ずっとみていたい。




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