2013年8月12日月曜日

その背中、頼もしかった。

先日、なかよしの叔父から一冊の本を手渡された。

「ずっと探してた本なんだ。面白いから読んでごらん。」

表紙のイラストにまず興味をそそられ、その場ですぐに開いて読破した。

放送作家 倉本美津留さんの『明日のカルタ』と題されたこの本。

こどもが読めば、まさに明日に夢と希望を馳せるカルタだ。「君は君らしく」と背中を押される。おとなには、ちょっと喝がはいるカルタだ。「奢りや、偏見をしていないか?年だけとった大人にはなってないか?」考え方の柔軟さ、物事の本質を読み解くヒントがつまっている。


倉本さんの名前を聞いても全くピンときませんでしたが、あまりにも有名な番組を手がけている方なのだと知りました。「ダウンタウンDX」など、数々のヒット番組を作られておいでです。

生まれてから、目が見えるようになり、食べられるようになり、線が描けるようになり、歩けるようになり、会話ができるようになり、背が伸び、文字を書き、思考が出来上がっていく。


こどもからおとなになる過程、どれだけの人と接して、感じて、学ぶのだろう?

おとな料金を払うだけのおとなになっていないだろうか?

おとなだからこれはしないとか、これはこどものやることだとか、決めていないだろうか?

本当にそうだったろうか?

いろんなことを考えてはみたのだけれど...

考える前にすーっとことばが身体経験の照合をして、ストンッとお腹に落ちてもう、読み終わった時にはほっぺがくすぐったかった。


ぜひおすすめしたい一冊だ。


そして、これを嬉しそうに持ってきてくれた叔父を思い、嬉しくなった。


明日は明るい。
今日よりもっとだ。
あちこち向いて歩こう。


その背中、頼もしかった。

ありがとう。


harumi





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